このような広がりと一体感の一方で、中庭周囲それぞれの空間は単なる大空間ではなく、固有の機能に分化した性格の異なる場所の集まりであると言うことも出来ます。中庭の角を曲がるたびに少しずつ空間の表情は変化し、プライバシーの高い領域へとつながって行く・・。平面的には単純ですが、心理的には奥行きが感じられるような空間を生じさせようと考えました。