ただ、共有の庭に対して単に窓を開けたのでは前面道路からの視線にさらされてしまうため、塀やカーテンが必要となってしまいます。これでは外に対して開きたかったのか閉ざしたかったのかが明快ではありません。

そこで共有の庭の端部をスロープを介して車庫上のテラスまでつなげ、ここを壁と高低差で守られたプライベートな外部空間としました。二階に置かれた居間は、この外部空間を介することでプライバシーを維持しながら採光や通風を確保します。