これらの条件を勘案した結果、建物の各機能を単純な矩形平面に納め、各矩形の角をぐるりとつないで一周させるというアイディアが生まれました。この方法なら、各ユニットは屋根型を載せやすい単純な形でありながら、全体としては機能ごとに相応の距離をとり、それぞれが別々の方向を向いた全方位的な建物になります。一方で全体が一つの閉じた輪であることは、建物に完結した求心力ももたらしています。