2008.11.30
先日Macのファームウェアのアップグレードを行ったら、ブログの表示の一部に不具合が生じるようになりました。下の画像のように、文章の欄の左右に画像が表示されない領域が現れます。



発生するのはSafariで今年のブログのページを見た時だけのようです。Explolerや昔のバージョンのSafariでは発生せず、現行バージョンでもアップグレード前は発生しなかったので、おそらく何らかのバグだと思われます。やれやれ、気分悪いな・・。

現在、対策のために情報収集を行っているところなので、表示に不具合の見られる場合は当方まで情報を寄せて頂けると助かります。果たしてアップルは対応してくれるのかどうか。



一方、仮称F-Houseの工事は順調に進行しており、現在基礎の打設を行っています。年内には建て方を終え、形が現れる予定。楽しみです。

2008.11.30
 2008.11.22
今月は話題が多くて、なかなか書ききれません。そんな中で、久しぶりにGoogleEarthを取り上げようかと思います。

実は先日八ヶ岳の敷地をGoogleEarthで空から見ていたのですが、ふと思い立って久しぶりにH-Orangeの敷地を見に行ってみました。



ありました。以前見た際には下の写真のようにまだ更地だったのですが、データが更新されたようで建物が建っています。



真ん中の敷地が違うのですが分かりますか?

以前の写真をブログで取り上げたのが2007年の2月だったので、はや二年弱が経過したことになります。最新の写真では桜が咲いているのが見えるので、どうやら春に撮影したようですね。しかし、H-Orangeが上から見てもオレンジ色に見えるのが気になります。



アップにしてみて納得、そして驚きました。なんと建設中の写真です。オレンジ色に見えたのはコンクリート用の型枠合板でした。

プランを見ると、どうやら二階の床コンクリートを打設する直前のようです。既に鉄筋は敷かれていますが、まだ配管の作業はされていません。これは日付が特定出来るかも。



手元の写真と照合してみました。

写真によると2006年3月30日には鉄筋を敷き始めていますが、一日では完成していません。また、CD管を敷設する作業は4月1日の朝から始まっているため、この航空写真が撮影されたのは3月31日ということになります。写真を比べると、建物の前に停められた車の位置も一致しているのが分かります。



どうやらタイムラグがあるものの、写真のアップデートは確実に行われているようですね。ひょっとしたら以前はまだ写っていなかった、アトリエ・ワン時代に担当した作品も既に建っているかも知れません。上は更地だった頃のアコハウスの敷地なのですが・・



ありました。素晴らしい。木に緑がないところを見ると季節は冬でしょうか。



さらには、黒犬荘も発見。軽井沢はデータ自体が以前はなかったのですが、新しく作られたようです。ちょっと解像度が低いものの、建物上部の凸凹が地面に影を落としているのが分かります。

それにしても、変化が航空写真に現れるのは楽しいですね。これは定期的にパトロールする必要がありそうです。特に現在建設中の仮称F-Houseは平面形が建物の顔になるので、航空写真になるのが非常に楽しみです。何年後かにはなりそうですが、発見したらまた是非話題にしたいですね。

2008.11.22
 2008.11.11
仮称F-Houseの現場ご近所に挨拶回りをしました。いよいよ来週から工事が始まります。



工事は長野工務店という工務店さんにお願いすることになりました。建築家との仕事に経験が深く、腕にもかなり自信をお持ちのようなのでご一緒するのが楽しみです。
http://www.nagano-koumuten.co.jp/



プロジェクトメンバーです。Fさん、長野工務店工事部長の田崎さんと社長の長野さん、そして山本事務所の岩瀬。これにFさんの奥様と私を加えた6人を軸に、仕事を進めて行きます。開始時と同様、完成も笑顔で迎えたいですね。頑張ろうと思います。

2008.11.11
 2008.11.09
週末に仙台へ出張して来ました。I-Mangoが竣工して以来、久しぶりに泊まりがけで出掛ける小旅行です。



目的は、大学時代の先輩であるKさんのご実家を訪ねることです。

Kさんのご実家では最近耐震強度の診断をされる機会があり、大きな問題はないが多少の補強をしておいた方がいいとの結果が出たのだそうです。補強工事自体は大したものではないのですが、どうせ工事をするのであればこの機会に改築か、あるいは新築することも視野に入れて考えたいとのことで、一度建物を見て提言をして欲しいとの依頼を受け、伺うことになりました。



敷地は仙台駅からほど近い住宅地にありました。建物自体は40年近く前に建てられた木造二階建ての住宅なのですが、既に何度か改修の手が入っているせいもあり、さほど古びているようには見えません。



庭も古典的な作りですが、ちゃんと手入れが行き届いていますね。東京ではなかなか見ることの出来ない広さです。



さらに敷地には、現在では使用されていない鉄骨のアパートも建てられており、これをどうするかについても検討されているのだそうです。骨組み自体は非常にしっかりしているので、壊さずにリニューアルして再度貸し出すのか、いっそ全て取り壊してしまって新たに建てるのか・・。Kさんご本人は現在東京にお住まいなのですが、ご自身が仙台に戻ることになるのかという選択を含む問題なだけに、事情はかなり複雑なようです。さらにアパートを事業として考えた場合の投資と利益の問題やご家族の意向などもあるので、まだまだ状況は流動的です。

取り敢えずは、我々の側から提案出来る選択肢を幾つか提示して、その上でKさんに検討して頂くことになりました。このような複雑な状況に対して我々に何が出来るのかは分かりませんが、更地に新築の家を建てるようなシンプルなプロジェクトだけが建築家の仕事ではありません。いい勉強にもなりそうなので、まずは面白い選択肢を提示出来ないか、考えてみようと思っています。

2008.11.09
 2008.11.06
久しぶりに八ヶ岳の敷地へ行きました。



八ヶ岳山頂では既に初雪が降ったと聞いていたのですが、まだ積もるには間があるようです。天気にも恵まれ、絶好のドライブ日和になりました。

敷地では常緑樹のツガと紅葉したカラマツだけが葉を残していますが、広葉樹の葉は既に落ち、光が良く差し込むようになっています。



今回敷地を訪れた目的の一つに、建物から見える景観の確認があります。

敷地からは八ヶ岳が見える筈で、その方向や角度は計算から分かっているのですが、地上からは木々に遮られて確認することが出来ません。一番手っ取り早い方法は建物の床レベルまで木に登って実際に景色を見てみることです。バカバカしいようですが、景観を取り入れるかどうかは設計を左右する重要なポイントなので、この目で確認せずにはいられません。



と、言うわけで木の上に登っています。この状態で、目の位置が地上8.2m。そこから見える八ヶ岳の写真が以下です。



一応山頂の一部が見えますが、より高い木に遮られているため、晴々とした眺望と言うわけには行きません。どうやら周囲の針葉樹は10m以上の高さがあるようです。



同じ位置から、北を向いたところです。景色が開けはしないものの、上空は木の密度が低くなるせいか空が広く、カラマツの紅葉がひときわ美しく感じられます。どうやら素晴らしい眺望を楽しむのは難しそうだと分かりましたが、やはり高いところに登る面白さはありそうです。

敷地を訪れたもう一つの重要な目的は、配置案の検証です。現在検討中の配置案に従って敷地に建物の平面形を縄で張ってみて、その大きさや敷地との関係について考察を行いました。



2008.10.01のブログではF-Houseの敷地で縄張りを行った様子をお伝えしましたが、非常に得るものが多かったので味を占め、この八ヶ岳でもやってみることにしました。

F-Houseでの経験から大体の所要時間を想定し、2〜3案くらいの異なった配置案を試してみようと考えていたのですが、とんだ誤算がありました。何しろ広くて障害物だらけの敷地では、まっすぐに縄を張るだけでも一苦労。方角や目印もすぐに分からなくなってしまいます。

極め付きは敷地境界線でした。以前業者に敷地の測量をしてもらった時の印を頼りにしようと考えていたのですが、そこで張られたロープは既に失われていて、仕方なく敷地境界線を再度測り直すところから始めなければなりません。しかも45mも予定外の縄を使ったせいで縄が足りなくなり、街まで買いに戻る羽目に。予備を用意するべきでした。



上はなんとか完成させた縄張りを木の上から撮影したものです。縄が木に隠れてしまうので、全体は見えませんね。まあ、まだ確定はしていないので・・。

結局一案を試しただけで日が暮れ始めてしまい、 それ以上の研究は出来ませんでした。山では街灯もないので、闇の深さが東京とは比べ物になりません。

しかしながら、敷地と建物の関係については様々な発見があり、苦労は無駄ではなかったようです。今回の敷地訪問以来、建物が敷地に根付く様子が鮮やかにイメージ出来るようになり、スタディにも弾みがつきました。この勢いのまま、年内の基本案完成を目指して頑張ろうと思っています。

2008.11.06
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