2009.10.25
「DANTO TILE DESIGN CONTEST」の表彰式に出席しました。



上は新建築10月号に掲載された結果発表のページです。これを見る限り、私の重みづけは面積比にして全体の2/27というところでしょうか。



表彰式は、午前11時から新宿のダントーショールームで開催されました。会場中央、挨拶しておられるのはダントーの社長さんです。



受賞者の皆さんです。さすがにヒトクセありそうな風貌の方ばかり。式次第は社長さんの挨拶→審査員の挨拶と講評→各賞表彰→大賞受賞者挨拶→全員で記念撮影、と言う感じで進みます。

私も含めて若い受賞者は作品を講評される学生のように落ち着かない顔でしたが、天工人の山下さんや元倉真琴さんなど、ベテランの方々はさすがに悠然たるものでした。本当は審査員なのでは?

カメラマンさんには私が表彰されている写真も撮って頂いているのですが、出来上がるまで少し時間がかかりそうなので、また改めて。取り敢えず、私の主観的スナップからお送りしています。



記念撮影のあとは、懇親会と、各受賞者の個別撮影です。撮影の際には、審査員の田實さんに作品を褒めて頂きました。「あなたの作品はとっても西欧っぽかったわ!私はホラ、西欧が長かったから・・」

おひらきになる少し前に会場を後にしました。ワインを頂いてほろ酔い、空は快晴、午後二時。手にはお土産の紙袋。新宿は人でいっぱいです。

それにつけても、ああいうところはやっぱり主役として行かないとダメですね。もっと仕事を頑張らないとなあ・・。改めて感じる一日でした。

2009.10.25
 2009.10.21
「F-WHITE」が「新建築住宅特集」11月号に掲載されました。



いつも思うのですが、雑誌に自分の作品が載るのは不思議な気分です。もちろんとても嬉しいのですが、一方で既に何度も何度も原稿を校正して見ているため、本番だという実感が湧きません。



最初の見開きはやはり航空写真、このインパクトは捨てられない。



今回頑張ったのが、上に挙げた見上げ断面パースです。

今年からの住宅特集は、大規模な誌面刷新の一環として大抵断面詳細図を載せるようになっています。今回、F-WHITEでも断面を見せるアングルを考え、空が抜けて見えるような見上げの絵にしようと編集のSさんに提案したところ、快諾を頂きました。

しかしこれが大変で。何しろ透明な床越しで見上げた人間なんて書いたことありません。モデルしてもらおうにも、それもかなり難しい。椅子などを絵にするのも試行錯誤の連続でした。

というわけでかなりの手間をかけたのですが、結果的には密度が高く、かつ空の抜けた感じの絵を描くことが出来たので、いい苦労だったなと思っています。中庭上空の開放感は実物を見てもらえれば分かるのですが、写真では単に空が写るばかりで表現しきれません。空の高さがイメージ出来るように、飛行機雲を描いてみました。



最後にもう一つ。今年から住宅特集では設計者写真を現地で撮影することになったのですが、撮られるのは難しい!どういう顔をしていいのか分からずに引きつっている私を見かねて、Fさんご本人が私を笑わせる役を買って出てくれました。この視線の向こうでは、Fさんがなぞなぞを出してくれています。

お陰で、自然な感じの写真を撮って頂くことが出来ました。小さなことから大きなことまでFさんにはお世話になりっぱなし、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。

2009.10.21
 2009.10.11
「F-WHITE」がアメリカの建築紹介サイトに掲載されました。「What we do is secret」というサイトです(掲載は2009年10月11日現在)。

http://whatwedoissecret.org/



ニューヨーク在住の日本の方によって運営されているサイトなのですが、海外の書籍編集者や建築学生の間では人気のあるサイトなのだそうです。そんなサイトにかなり大きく取り上げて頂いた上に続編も予定して頂いているようで、光栄なことこの上ありません。

これがきっかけとなって、海外の雑誌や書籍からオファーが来ると嬉しいですね。そう思って、頑張って英語で解説を書きました。監修してくれたサンタバーバラ在住のS.T.氏、ありがとう!でも、教えてくれた三段論法はちょっと崩しました!長くなるからね。



投稿者のnobiさんからは日本語でもコメントを頂いているので、英語がちょっと苦手だと言う方も是非ご覧になってみて下さい。

続編が楽しみです。

2009.10.11
 2009.10.01
このたび、H-Orangeが「DANTO TILE DESIGN CONTEST」優秀賞を受賞しました。タイルメーカー・DANTO社主催の、タイルを使用した建築作品のコンテストです。



実は8月くらいには既に受賞の連絡を頂いていたのですが、「新建築」10月号誌上での発表に合わせて取り上げるのを見合わせていました。詳しくは、DANTO社HPをご覧下さい。(10月1日現在、まだ昨年の結果から更新されていませんが)

http://www.danto.co.jp/contest/index.html

しかし、想像していたよりも扱いが小さいな・・。昨年だとMVRDVが受賞したポジションだったので喜んでいたのですが、今年は10回目の記念として特別賞が優秀賞の上に設けられていたようです。ガクッ。



講評などはまだ明らかになっていないのですが、受賞理由に関係すると思われるので、コンテスト提出時の文章を載せておきましょう。以下、長くなりますが全文引用です。

「この住宅は都心部に位置するにも関わらず、敷地の西隣には畑、さらにその隣に森のある学生寮があり、例外的に緑ある景観に恵まれている。この景観を生かすためリビングルームを二階に配置し、その周囲を大面積のテラスが取り巻く構成とした。リビングルームは森と空気を共有する屋外に囲まれ、屋内に居ながら外気に包まれているような開放感を楽しむことが出来る。

テラスはすべてダークグレーのタイルで敷き詰められており、コンクリート打放しの壁と相まって、住宅に都会的な屋外の雰囲気を与えている。一方、屋内で靴を脱ぎ、床に座る日本人にとってタイルの床はやや印象が硬く冷たいため、室内の床にはフローリングなどの柔らかさのある材料を用いざるを得ない。が、屋外にタイル、屋内にフローリングという図式は余りにも通念的な屋外と屋内のイメージに一致しすぎており、この材料の切り替えが屋内と屋外の断絶を印象づけてしまう恐れがある。

そこでここでは、タイルの一部をアルミサッシの境界を越えて屋内にまで貼り、タイルの持つ屋外的な雰囲気を室内にまで持ち込むことにした。つまり実際の外部と内部の境界と材料の切り替えをわざと一致させないことで内外の境界を曖昧にし、居間をより一層森の空気の感じられる空間としている。タイルは屋外用(滑り止め付き)と屋内用の意匠的な差が比較的少ないと言う理由で、DINAONE社のMONOTONE-DARKを採用した。」



それにしても、DANTO製品ではないタイルを使用したのに、よく受賞させてくれましたよね。太っ腹な会社だ。感謝。

10月には表彰式も予定されているので、改めてその模様も取り上げようと思っています。

2009.10.01
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