2013.03.31
「アートフェア東京2013」IMAブース、4日間の会期を終え、つつがなく終幕致しました。



終わってみればあっと言う間でしたが、初めてのイベント設営ということでとても印象深いプロジェクトでした。本当は設営から解体に至るプロセスをお見せしたいのですが、キリがなくなるのでそれはまた改めて・・。期間中の様子をダイジェストでお送りします。

















設営は概ね想定した通り完成し、ホッと胸を撫で下ろしています。作品の展示点数に比べて床面積が足りず、やや手狭になるであろうことは予想されていたのですが、幸いお客さんが多く来られた際もそれが問題になることはありませんでした。人間の空間に対する適応力には想像以上のものがあるようです。

むしろ意外だったのが、計画上お客さんには引き返してもらいたい、でも開口がないと息苦しくなってしまう部分はあえて開口を狭くして通りづらくしておいたのですが、気にせず通ってしまう方が意外に多かったことです。これなどは人間の空間適応力が、意図しない方向に働いてしまった例と言えるでしょう。40cm程度の幅であっても、状況次第で人間は通ってしまうようです。



反対に、躊躇するもののくぐってくれるだろうと予想してわざと低く作った開口に対しては想像通りの反応が得られ、密かに満足感に浸っています。20cm程またがねばならない上に高さが160cmなので人によっては一瞬凍ってしまう方もいらっしゃいましたが、誰もころんだり引っ掛かったりすることなく通ってくれました。推定身長2mの男性が現れたときにはさすがに気になって尾行してみたのですが、問題なくくぐって頂いて一安心。こちらの予想通り人間が動いてくれると、これも建築計画の醍醐味の一つだなあと感じさせられます。



以上、「アートフェア東京2013」IMAブース設営プロジェクトの完了報告でした。また是非やってみたいですね!

2013.03.31
 2013.03.26
「アートフェア東京2013」をシメる話題がまだ書けていませんが、そのまえにちょっとだけ告知! 今週末3/30(土)・31(日)の二日間、ASJ新三郷スタジオ主催「第二回未来をのぞく住宅展」に出展させて頂くことになりました。会場はJR武蔵野線越谷レイクタウン駅すぐの「イオンレイクタウンkaze」内「イオンホール」になります。



写真はイベントのフライヤーです。埼玉県越谷市を中心とした地域に折り込み広告として配布される予定だそうなので、見かけたらちょっと眺めて見て下さい。詳しい情報は、以下のURLからもご覧頂くことが出来ます。
http://www.asj-net.com/event/data.php?eventid=252-2



会場では、住宅を中心に作品の写真や模型を展示し、山本卓郎建築設計事務所の設計思想や生活と建物の関係についてお話をしたいと考えています。住宅に興味のある方、建築家としゃべってみたい方など、是非お気軽に足をお運び下さい!

2013.03.26
 2013.03.22
「アートフェア東京2013」が開幕しました。山本卓郎建築設計事務所はアマナホールディングス発行のアート写真誌「IMA」の展示ブース設営を担当させて頂いています。



今回、本ブースでは「JAPANESE ART PHOTOGRAPHERS 日本写真のいま」と銘打ち、日本を代表する90人の写真家の作品を展示しています。

いわばちょっとした展覧会なのですが、これだけの作家の作品を一時に展示するためにはかなりの規模の展示壁が必要となってきます。その一方でブースを観覧者の入りづらいものとするわけにはいかないため、多量の壁と閉鎖的でない入り易い構成という相反する要素を両立させることが求められました。



このような条件に対し、提案したのは何層にも折り畳まれた展示壁を貫通するように開口部を設け、その中に観覧者を誘導するための壁を挿入するというアイディアです。挿入された壁は展示壁を切り裂きながら自立しており、他の壁とすれ違いながらも接触していません。



このニアミスの印象を強めるため、挿入された壁には彩色を施すことにしました。人目を惹き、言葉や記憶に残り易い色として選ばれたのは深い赤。白い展示壁とコントラストをつくりつつ、「IMA」の削ぎ落とされていながらも艶やかなブックイメージを表現しています。



深紅の壁は展示壁を突き抜けて外部にまで露出し、アイキャッチとしての役割も果たします。ブース正面は照明の都合でやや暗めなのですが、強い色のコントラストと内部から漏れ出る灯によって、内部で何かが起こっていることを観覧者にアピール出来るのではないかと考えました。



より詳しいブースの解説や内部の様子は後日改めてこのブログで紹介したいと考えているのですが、まずは是非会場で実物をご覧頂ければと思います。「アートフェア東京2013」、開催期間は3/22(金)〜3/24(日)の三日間、5万人以上の観覧者が集まると言う巨大イベントに是非足をお運び下さい!

2013.03.22
 2013.03.19
「アートフェア東京2013」、開幕が三日後に迫って参りました(オープニングレセプションは明後日)。設営開始を明日に控え、今日は什器類のチェックを行っています。



上はブース内に設置するちょっとしたコーヒーテーブル。ポリ合板に白塗装をしているのですが、予想以上にカッチリした仕上がりで大満足です。こんなに綺麗に出来るなら、もうちょっと色々やっておけば良かったかなあ。



こちらは写真集などを展示するための展示台。いずれも四日しか使用しないのが勿体ない出来映えです。設営が楽しみですね。



それにしても、建築工事なら完成の直前には右に左にバタバタ走り回っているのが普通なのですが、イベントの設営は業者さんに任せてしまう以外ないので、この一週間は嵐の前の不気味な静けさが漂っています。今日、初めてモノの一部を見ることが出来てちょっと安心しましたが、展示壁など設営の大部分は現地入りしてからでないと見ることが出来ません。明日はいよいよ設営の開始、長い長い一日になることでしょう。

2013.03.19
 2013.03.01
「建築ジャーナル」3月号が発売されました。今回のテーマは「オフィス空間を良くする条件」ということでとある著名なオフィスビルを描いてみたのですが。



う〜ん、描いている時はかなりノリノリだったのですが、こうやって見てみるとイマヒトツ・・。ガラスに映り込む空を描いたのですが、あまり青くしてしまっても品がないなと思ってやや抑えめにしたのが裏目に出てしまったかも知れません。ガッデム。

なお、建物自体は建築をやっている人なら誰でも知っているアンビルド・プロジェクトなのですが、あえて見慣れないアングルから描いてみています。分かるかな?

2013.03.01
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