2013.12.31
今年最後のトピックは、山本卓郎建築設計事務所の改組についてです。本年12月17日を以て弊事務所は法人化を行い、株式会社山本卓郎建築設計事務所へと組織移行致しました。



とはいえ住所も電話番号も変わらず、やる業務も変化なし。肩書きは代表取締役ということになりますが、社長ってガラじゃないなあというのが正直なところでしょうか。社内では、社歌をつくろうとか(仮題「世界に羽ばたく山本事務所」)社訓を作ろうとか言ってちょっと盛り上がっています(社員は冷静)。



さてさて、改めて2013年を振り返ってみるとそれなりに成果のある一年だったようです。建築ジャーナル表紙絵の連載に始まり早稲田大学の非常勤講師に就任、結構大きなイベントのブース設営を得て住宅が一軒竣工、年末にはLIXILデザインコンテストの賞も頂き、いい感じで一年を締めくくることが出来ました。大学講師二つの他に講演などもあり、人前でお話する機会が格段に増えたのも今年の成果と言えるかも知れません。

来年は二軒の住宅が竣工の見込み、より一層の飛躍を目指したいものですが、さてどうなることやら。月並みではありますが、充実した一年だったとまたこの場でご報告出来ればいいなと考えています。

それでは、今年一年山本卓郎建築設計事務所および当ブログをご愛顧頂き、ありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い致します!

2013.12.31
 2013.12.26
先週に引き続きちょっといい話題。「白い洞窟の家」が石川県の住宅情報誌「住まいNET石川」新春号に掲載されました。しかも表紙だ!



建築情報もネット勢力の伸張が叫ばれる昨今ですが、なんだかだ言ってもやはりずっしりとした雑誌に作品が掲載される気分は他に代えられません。諸事情によりまだ国内の雑誌では殆ど登場していませんが、これから是非弾みをつけて行きたいものです。



それにしても、「住まいNET石川」ということは石川県以外では手に入らないのだろうか?アマゾンで調べてみたら、一応取り扱っているようです(ただしまだ画像なし、vol10というのが該当のものです)。380円と価格もかなりお手頃、是非一家に一冊お買い求め下さい。表紙と記事の他に、目次や巻頭見出しなどでも登場しています。





それにしても白いな・・。フワッと柔らかい感じに撮影して頂いて、ちょっと嬉し恥ずかしというのが正直なところ。ちなみに山本が自分で撮った写真は「ザ・光と影!」という感じで、なんだか北斗の拳みたいです。この違いはどこから生じるのか・・。いずれ建築写真論についても書いてみたいものです。

2013.12.26
 2013.12.18
このたび、「白い洞窟の家」がLIXILデザインコンテストの審査員特別賞を受賞することになりました。



審査員特別賞は、ポジションとしては真ん中くらいの賞ということになるでしょうか。まだ上があると思うと決して悔しくないわけではありませんが、まあそう一朝一夕に一番になれるものでもないのでしょう。コンテスト自体は大手住宅機器メーカー主催で知名度があるものなので、何か波及効果があるといいなあと考えています。

まずは取り急ぎ、ご報告でした。2月に表彰式があるそうなので、追ってその模様もお知らせして行こうと思います。



2013.12.18
 2013.12.05
早稲田大学建築学科、設計演習Cの授業が佳境を迎えています。



以前から設計演習についてはちゃんと取り上げたいと考えていたのですが。この半年間、本業の方がバタバタしていたのでついつい後回しになっていました。気がつけばもう12月、もはや課題も数個を残すのみで学生同士の成績レースも最終盤を迎えています。

我々講師陣(安東+高橋+山本)はと言えば、近頃打ち合わせと称してはラーメン屋に集まり、もっぱら各講師賞の行方について折衝を重ねています。成績上位者は最優秀書一人、優秀賞三人が表彰されるのですが、これは通算獲得ポイントで決まるので我々は見守るだけ。

その次の各講師賞は講師各自で印象的な作品を作って来た学生を選べるため、誰に賞を上げるべきかについてとても楽しみながら悩んでいます。



ここに至るまでの経緯や印象的な作品を取り上げて行きたいのですが、長くなってしまうのでここでは山本独断選定イグノーベル賞をちょっとだけ。



上の写真は山本の出題「美しい嘘」という課題に提出された、学生A君の作品。ちなみにタイトルは「カレーライス」でした。あまりのバカバカしさに山本は大喜びです。

もう一つもやはり山本出題の課題「空気の模型」に提出された学生M君の作品。紙袋に入った、ダイナマイト型のオブジェです。



山本は「これを地下鉄に置いといたら面白いですねえ」と発言して顰蹙を買ったのですが、その後作者が帰りの電車の中で本当に置き忘れてしまい(徹夜で作品を作って疲れていたのでしょう)、鉄道の職員さんにメッチャ怒られたのだとか。発見時は課題のタイトルにふさわしく、車内の空気が凍ったそうです。紙袋に入っているところがミソですね。



面白い作品はまだまだいっぱいあるのですが、はてどのように紹介すればこの授業の熱気が伝わるものか・・。作品だけでなく、関係者の熱い思いを含め場の空気を伝えられるように工夫してみたいと思っています。

ちなみに上は縁の下の力持ち・TAの松岡くんと和順くん。二人とも熱心かつ優秀な若者で、こういう人々を見ると日本の未来が明るく感じられます。

2013.12.05
 2013.12.02
建築ジャーナル、12月号が発売されました。山本の描く表紙絵は今回が最終回です。いや〜終わった終わった。



思えば表紙絵のお話を頂いたのは一年前のこと。最初の何回かはやたらと時間がかかったり印刷の色がおかしくなったりで、これはエラいことを引き受けてしまったと真っ青になったものですが。

まあ、しかし何でもやってみるものですな。12回もやっているとそれなりにコツを覚え、少しずつ仕上がりをコントロール出来るようになって来ました。結論を言うと、しっかりと陰影をつけて描いた絵は印刷による多少のズレで出来が左右されたりはしないようですね。単純なことですが、やはり絵をちゃんと描き切ることが大切なのだと痛感しました。フォトショップで誤摩化すのはムリ!

記念すべき最後の一枚は以前から描きたかったジュゼッペ・テラーニの「サンテリア幼稚園」。変な冒険精神を発揮して、完成時がイメージ出来ない色の紙に描き始めたのですが(黄緑)、意外と仕上がりは普通だ!というかちょっと地味になってしまったか。改めてこれからも精進しなければと考えさせられる一枚となりました。

2013.12.02
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