2008.05.31
引き続き、仮称S-Houseの現場に滞在しています。ここに来て、今までの積み重ねが実を結び、目に見えて工事が進むようになって来ました。ダイジェストで経過をお伝えします。



外観は相変わらずですが、日が長くなって今までと違う角度から光が差し込むようになりました。



大工さんが洗面台に穴を開けています。後ろでは、タイル屋さんがタイルの間に目地材を詰めています。



そしてボウルが載りました。いい出来です。



階段ももう一息で完成。



巨大建具の搬入。部屋の一面がごっそり開きます。



手すり等の金物もつき始めました。



お向かいの軒下で育つツバメのヒナです。かわいい。



下駄箱など、家具類も入り始めています。



夏至が近づくにつれ、夕方には西北西の方向から光が屋根のスリットに差し込むようになりました。南面している建物なので南から光が差し込むのは当たり前なのですが、北側からも光が入るとは想像していませんでした。建物全体の平面が平行四辺形になっているため、斜めの壁を舐めるようにして光が入ってくるようです。

2008.05.31
 2008.05.27
仮称S-Houseの現場に来ています。だいたい二週間東京で仕事して一週間関西で現場監理、というサイクルを繰り返しています。二週間ぶりに見ると、さすがに各所の仕事が進んでいます。



上は現在製作中の階段です。大工さんはかなりいい腕前の方で、こちらの面倒な要望にも良く応え、キッチリとした仕事をしてくれています。想像していた通りの仕上がりが期待出来そうです。



浴室には、タイルが貼られました。まだタイルの隙間に目地材が入れられていませんが、それでも一面が白くなったことで室内が明るくなりました。ここはプランの都合から無窓になっているので暗くならなければいいな・・と思っていたのですが、この感じならさほど気にはならなそうです。



以前ブログで取り上げたダウンライトも、今回ようやく全数を製作して東京から運んで行きました。現場では電気屋さんが待ち構えていて、早速取り付けをしてくれました。



奥が火災報知器取り付け部分、手前がダウンライトです。用意されていた穴にぴったり納まるのを見ると、なんだか少し感動的ですね。この後、継ぎ目の処理と塗装が行われる予定です。

2008.05.27
 2008.05.12
仮称S-Houseの現場に来ています。進んだり、進まなかったりしています。



進んでいないのは、玄関のスチールドアです。写真では問題なく取り付けられているように見えますが、実際にはドアノブの位置が指定と違うわ、建物本体との間にスキマが空いているわと問題だらけでした。ドア屋がこちらの設計を無断でアレンジした結果こうなったようで、全くもって腹立たしい限りです。

当然ドアは作り直しなのですが、折角ドアの実物があるのを利用しない手はありません。次の製作では高い精度で扉板を作れるように、開閉の可能なギリギリの寸法を算出するための実験を実物を使って行いました。



進んだのは二階テラスを覆う庇とそれを支える壁です。ご覧の通り、一面に木の仕上げ材が貼られました。



この部分についてはかなりカッコいいことになるだろうと想像していたのですが、期待に違わない素晴らしい出来映えでした。これは楽しみですね。





その他、床を作り始めたり注文していたポスト用の表札が送られて来たり、少しずつではありますが確実に前進を続けています。



東京へ帰る新幹線からの風景も心なしか行きと少し違っているような気がします。何が変わったのかな?しばらくして、田んぼに水が張られたことに気がつきました。季節も少しずつ変化を続けているようです。



2008.05.12
 2008.05.07
ゴールデンウィーク明けにまた仮称S-Houseの現場に行くことになっているため、その際に持って行く手作り部品の製作にかかることにしました。手作り部品?



こういうのです。今回製作したのがダウンライト6、火災報知器取り付け基部5、スイッチ取り付け基部3。

要するに、業者に製作してもらうと高くついたり、誰の専門分野なのかがはっきりしないような部品を自作しています。手間も時間もかかるのですが、既製品で気に入るものがない場合は仕方ありません。



製作風景です。パテを盛ってはヤスリをかける作業を繰り返したため、ゴールデンウィーク前後は事務所全体が粉だらけになりました。

丸い穴が開いているのは火災報知器の取り付け基部です。これは塩ビのパイプをリング状に切ってプラスターボードにはめ込んだもので、これを取り付けると天井がまるく凹んだ状態になります。そこに火災報知器を納めることで、天井をスッキリとみせてやろうとしています。



これが完成したダウンライトです。

これについては2007年4月18日のブログで取り上げていました。自分でも久しぶりに読み返して見たのですが、わざわざイラストまで描いて解説していますね。よほどいいアイディアだと思ったんでしょう。基本的にはその時のものと変わりませんが、量産版はランプの中まで白く塗っています。見た目がよりシンプルに見える筈です。



もう一つがスイッチと、それを取り付ける枠です。

我が事務所では人間の触覚に訴えかけるデザインを重視しているため、スイッチはかならず壁面とツラが揃うように作り、材質も触り心地のいいものを選ぼうと考えています。S-Houseでは前作に引き続き革製のスイッチを採用する予定なのですが、今回は石膏ボード製の壁にとりつくことになるため、専用の取り付け枠を開発しました。石膏ボードが四角く切り欠かれた内側にはアルミのアングルがはめ込まれており、スイッチが取り付けられるための空間を形成しています。

取りあえず、今回製作した部品類は工務店へ持って行って、しばらく預かっていてもらう予定です。しかしながら、実はまだ予定の数の半分も出来ていないんですよね・・。遠からず第二次製作を行うことになるのでしょう。

一緒に作業してくれる人がいて良かった・・。

2008.05.07
Top