2008.09.22
HPを大幅に刷新しました。実に一年と半年ぶりのリニューアルになります。



HPのデザインは以前から気に入らず手直ししたかったのですが、手を付けると途中でやめられないので先送りにし続けていました。このたび仮称S-Houseの画像が加わったことによりHPの構造そのものをいじる必要が生じたため、デザインも含めて大きく内容を変更しています。



HPのデザインコンセプト自体は以前のものを継承しています。落ち着いたモノトーンにテーマカラーをちりばめ、建物ごとのイメージを色を通して表現するというやり方で、これは建物一つ一つに対して用いている同様の方法論の集積に他なりません。

今回のHP改造で力を注いだのはテーマカラーではない部分、つまりテーマカラーを引き立てるべき地の部分を如何にカッコよくデザインするかという点です。

以前のものは黒と濃いグレイを基調にしてテーマカラーとのコントラストを出してやろうとしていたのですが、印象の爽やかさに欠けるものがあったため、これを薄いグレーのグラデーション基調に改めました。しかしながらMacのブラウザでは簡単にグラデーションを表現する機能が装備されてていないため、自作したグラデーション画像をツギハギしてレイアウトを作っています。そうすると今度はブラウザによってはレイアウトが狂ってしまったりで、不具合の除去にひどく時間がかかってしまいました。

・・まあ、そんな内輪の苦労話はさておき、一応一通り納得の行く仕上がりにはなったので、しばらくはこのデザインでHPを育てて行こうと思います。どんどん仕事をしてそのたびに新しいテーマカラーを持つ建物を加えて、その結果色彩感豊かなHPを作って行くことが出来たらいいですね。頑張って行きたいと思います。

2008.09.22
 2008.09.04
仮称S-Houseの竣工写真が出来上がりました。



やはり白い家は、青い空をバックにすると格別です。贅沢を言えば、もう少し芝が青々としていてくれればなお良かったのですが・・。保湿用の目土が芝を貼ったあとに掛けられたため、少し芝の青さが土に埋もれてしまっています。



正面からです。どんな立体なのか一瞬分かりづらい、不思議な写真になりました。



二階テラスから、居間とスロープを見渡したところです。芝生のスロープが、隣家(Sさんのご両親のお宅)の庭へと接続している様子を見ることが出来ます。



居間からテラスへ。テラスに掛けられた屋根のスリットからは光が差し込み、壁に囲まれたこの部分の印象を明るくしています。



和室です。引き込み式の障子が開くと、枠のない大きな窓が現れます。



玄関です。ドアに凝った割には、それが分かりづらいような。ドアのアップも撮ってもらっておくべきだったかも知れません。



居間からキッチン方面を見ています。

残念ながらスケジュールの都合で家具の搬入は間に合わず、今回は家具なしの撮影になってしまいました。いずれ雑誌の取材の際にでも、家具の入った状態の撮影をしてもらえればいいのですが・・。次の機会に期待したいと思います。



そして夜景です。なかなか綺麗ですね。

それにしても美しい写真が出来上がり、ようやく一つのサイクルを完結させた安堵を感じることが出来ました。仕事の成果が固定されたというか・・。今後はポートフォリオや事務所のHPを通じて、より多くの方にこの成果を見て頂くよう頑張るつもりです。

何はともあれ、Sさんご夫妻を始め関係各位に心からお礼を申し上げたいと思います。皆さんのご助力なしでは、ここまでたどり着くことは出来なかっただろうと思っております。本当にありがとうございました。

今後もさらに成果をお見せ出来るよう頑張って行こうと考えておりますので、改めてよろしくお願い致します。

2008.09.04
 2008.09.03
竣工写真に先立ち、S-House各部の詳細を集めてみました。空間だけでなく、建物の様々な場所に細かい見所をちりばめています。



今回、初めてポストを独立して作ってみました。2mm厚のステンレス製で、正面には表札とインターホンもついています。金物屋さんが工夫して、フタが自動的に閉まる機構を作ってくれました。



ダウンライトです。このブログでも何度か紹介していますが、デスクランプを元に自作しました。

通常のダウンライトに対して、全くフチのないものを作ろうという試みは成功し、ご覧の通りすっきりした外観です。しかしながら、熱抜きの穴のあるデスクランプを使用したのがどうだったのか・・。もっと天井との境目がはっきりしないようなイメージで考えていたのですが、やはりまだ照明器具らしさから完全に逃れられていないような気がします。この辺りは次回の課題でしょうか。



火災報知器などの取り付けにも、ダウンライトと同様の工夫を施しています。



照明などのスイッチは、前作に引き続き皮革製のものを自作しました。ノウハウの蓄積のおかげか、非常に綺麗に仕上がっています。



洗面所です。特別な工夫があるわけではありませんが、片持ちにしたおかげですっきりと作ることが出来ました。



玄関ドアのラッチ(掛金)が掛かる部分はコンクリートに切り込みを入れ、開閉の際にはラッチがこの溝の間をギリギリ通過するようにしてあります。建物の動きにニアミスの緊張感のようなものを与えたいなと考えました。



玄関灯とコンクリート天井のダウンライトは、取り付け部分の型を自作し、壁や天井からの出っ張りをなくしています。



コンクリートは型さえ作ればちょっとした造形が可能なので、意外に素人でも施工への介入が可能です。そしてどういうわけかこの「型で造形する」というのが個人的に楽しくて仕方ありません。このテーマは今後とも地味に研究を続けて行こうと考えています。

2008.09.03
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