2008.10.28
仮称F-Houseを施工してもらう工務店が決まりました。来月早々には工事契約が結ばれ、半ば頃に着工することになりそうです。



上は実施案の模型です。

2008.03.02のブログで紹介した案と比べると一回り小ぶりになり、ガレージなどがなくなっています(施工するかどうかはまだ未定)が、基本的なコンセプトは全く変わっていません。コンセプトについての詳細は2007.12.23のブログで紹介していますので、良かったらそちらもご参照下さい。



本件では工事金額調整や工務店の選定にやや手間取り、結局実施設計後半年以上の時間がかかってしまいました。

が、その過程で設計の細部を煮詰めることが出来たのは、この建物にとってむしろ良かったのかも知れません。サイズの縮小についても、もともとは工事金額調整の為に行ったことですが、結果的には案のコンパクトな良さを引き出す方向に働いたように思われます。やはり成熟にはそれなりの時間が必要ということなのでしょうか。



そういうわけで、いよいよ現場も動き出すことになります。次回取り上げる際は、出来れば着工の様子をお知らせしたいですね。楽しみにお待ち頂ければと思います。

2008.10.28
 2008.10.17
友人の建築家・原口剛が設計監理をしている建物の工事現場を見学して来ました。



場所は埼玉県寄居町、建物の用途は事務所打ち合わせスペース兼書庫だそうです。幸い天気に恵まれ、ちょっとした遠足気分を楽しむことが出来ました。



道と川に挟まれた変形敷地には既に小さな事務所が建てられており、その建物を取り囲むような、あるいは建物の一部がニョロッと延びたような形で新しい建物は計画されています。



下は内部の写真です。同じ架構がリズミックに繰り返されているのが分かります。



私が木造の建物を設計する場合には、あまり「木造の建物の作り方」のセオリーを疑ったりはせず、基本的には在来工法を用いることを前提に考え始めます。しかしこの建物は「木造らしい作り方」を疑うところからスタートしているようで、当初は土台も間柱もない鉄骨の建物のような作りだったのだそうです。

さすがに諸々の事情により「木造の建物の作り方」に近づいているようですが、それでもなお私が普段考える木造建築へのアプローチとはかなり隔たりがあり、なかなか新鮮に感じられます。



足場の上から見下ろした写真です。原口が岩瀬に、建物について解説しています。



より詳しい説明については、原口剛本人のHPを見て頂いた方がいいでしょう。「寄居の書庫」という名前でプロジェクト全体が紹介されている他、建物が建てられて行く過程をブログで辿ることが出来ます。

http://www.thaa.jp/

11月末頃竣工の予定だそうなので、その際には再度見学してレポートしようと考えています。現在の状態がどのような結果につながって行くことになるのか、確かめるのが楽しみですね。

2008.10.17
 2008.10.01
着工を前にして、仮称F-Houseの敷地にヒモを張り、配置を確認する作業を行いました。



白いヒモを張って建物の形が浮き出たのですが、写真では解像度が低いせいか分かりづらいですね。ヒモの位置を補足すると以下のようになります。



やはり中庭の位置・大きさが気になるので、重点的にチェックを行います。



北側から見た所です。敷地は北と南、二面が接道しています。



実際にヒモを張ってみると建物位置のバランスが少し南により過ぎていることに気づいたので、配置を50cm北に移動させることにしました。

また、窓からどんな風景が見えるか、逆に隣家や前面道路からはどの程度中が見えてしまうのかについても検証を行ったのですが、結局のところ立体になってみないと分からないことだらけです。概ね問題なさそうであることは確認出来たのですが、さてどうなるか。



担当の岩瀬がキッチンのサイズを確認しているところです。当初案に比べると小さくなったのですが、手狭に感じることはなさそうです。

F-Houseの設計は既に概ね成熟し、今は予算の調整と工務店の選定を行っています。この段階をクリアすればいよいよ現場、次のステップが待ち遠しいですね。寒くなる前に着工出来ればいいのですが。

2008.10.01
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