2009.03.31
2月27日のブログで取り上げた、仮称F-Houseのダイニングテーブルについて。

実はその後紆余曲折を経た挙げ句、自分でデザインして職人さんに作ってもらおう!ということになりました。全く予想もしていなかった展開ですが、家具のデザインは一度やってみたかった分野です。家具職人の猪俣さんという方に相談したところ快く製作を請け負って下さり、テーブル作りプロジェクトが動き出しました。



そんな訳で、この日は猪俣さんの木材調達に同行し、新木場にやって参りました。質の良い材料が選べるのだとか。



材木屋さんの倉庫の奥からフォークリフトで運ばれて来たバーチ材の山。ここから材料を厳選して選びます。ほぼ一山そっくり移し替えて材をチェック、私の仕事はもっぱら移し替えのお手伝いです。



選ばれた材の中から、さらに選抜を行う猪俣さん。色の具合や欠陥、反り、長さ、幅などを総合的に勘案して選んでいるようです。



そして選ばれた9枚。猪俣さんの仕事場へ運ばれて行きます。



今回は素朴な味わいのテーブルとしたかったので、あえて凝ったデザインにはせず、Yチェアとの相性を重視して形を決めました。いずれは逆に、このテーブルに合うような椅子をデザインしてみたいものですね。椅子はテーブルに比べてはるかに大変ですが、やりがいは相当ありそうです。

なお、F-Houseではこの他にコーヒーテーブルのデザインもやらせてもらうことになりました。出来上がるのが非常に楽しみです。

2009.03.31
 2009.03.22
仮称F-Houseの工期も残すところあと一ヶ月強、そろそろ竣工後のことを考え始めています。

今回新機軸として導入を検討しているのが、航空写真の撮影です。何しろ建物のキャラクターの多くを平面形に負っているため、通常アングルの写真だけでは建物のイメージを十分に伝えられない恐れがあります。



上のCGは、撮影のイメージを表したもの。これらを用いて、撮影業者さんと打ち合わせを行っています。



撮影についてはこちらのイメージを主張した方がいいものか、カメラマンさんの方針にお任せした方がいいものか、いつも迷うところです。航空写真については全く未知の体験なだけになおさらのこと。

とりあえず、真上からアップで撮るアングルをメインに希望したのですが、真上からのアップはかなり難しいそうです。上空を通過する一瞬しかシャッターチャンスがなく、対地速度も大きくなるからだとか。なるほど、確かに言われてみれば・・。



そういうわけで、現在業者さんと意見交換をしながらアングルの検討を行っています。隣家の影に入ってしまわないか、撮影時間と光の関係はどうかなどを色々と考えているつもりなのですが、結局のところ思惑通りに撮れるのかどうか。最後はエイヤッ!で決めるしかなさそうです。

なお、某安藤忠雄氏は自分で飛行機を操縦して自作を撮りに行ってしまうのだそうです。恐るべし。さすがと言うべきか・・。

2009.03.22
 2009.03.12
仮称F-House、現場の進捗ダイジェスト第二弾をお送りします。



外壁にはアスファルトシートとラスが貼られました。外観はかなり完成状態に近くなって来ています。



ラスが貼られたことで、外壁のモルタルを塗る作業も始まっています。これは北側の立面。



玄関ドアがつきました。まだ玄関の土間が出来ていないので取り付け位置が高く、勝手口のように見えますが・・。ドアそのものは、かなり美しい出来上がりのように思われます。



久しぶりに屋上にも上がってみました。グレーに塗られて既に防水性能は完成しているのですが、この後さらに白く塗る予定です。Google Earthに写るのが楽しみですね。



中庭も、左官が出来る状態になっています。



窓周りの細かい造作も着々と進んでいます。外観のニュアンスを作るために、結構凝ったディテールを採用しているのですが、上手く意図した通りに見えるかどうか。出来上がりが待ち遠しい今日このごろです。

2009.03.12
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