2010.01.27
テレビ番組「渡辺篤史の建もの探訪」の撮影がありました。

撮って頂くのは、F-WHITEです。「建もの探訪」では番組の構成上建築家の出番はないのですが、私も技術アドバイザー兼エキストラとして少しだけ参加させて頂きました。



撮影の当日は、幸い見事な快晴。冬の撮影ということで家が寒々しく見えたらイヤだなと思っていたのですが、その心配はなさそうです。



午前8時半、スタッフの方々が活動を開始されました。しばらくして、渡辺篤史さんも現地に到着。



この番組では渡辺さんの反応を生き生きとさせるための配慮か、事前には建物についての情報を一切渡辺さんにお知らせしないのだそうです。準備が整うまでしばし、外で待機。渡辺さんはわざと建物の方を見ないようにしているように見えます。

建物に対する渡辺さんのコメントはリアルタイムで聞いてみたかったのですが、渡辺さんの自由な動きをカメラが追う邪魔になるため、最小限のスタッフ以外は全員外で待機ということになっています。応対と出演はFさんにお任せし、我々は外で待機。たまに呼ばれて、この部分はなんて言うの?とか訊かれます。

ヒマなのでひなたぼっこをしながら建物のアイディアを考えていたのですが、こんな時に限って年に数回の絶好調がやってきました。何故かアイディアがボンボン出て来て止まりません。しばし撮影のことを忘れて、大量のアイディアをノートにまとめます。



昼前に、渡辺さんが登場する部分の撮影が終了しました。撮影中に中でどんな会話が交わされたのか、知るよしもなし。番組を見るのがちょっと恐い感じです。

こののち渡辺さんと記念撮影を行ったのですがそれは公表しないようにとのことなので、ここでは割愛。しかし渡辺さんは非常に建物を面白がって下さったようで、かなり色々とお話した上、名刺を所望されたので一枚差し上げました。



午後からは人のいない状態で、建物そのものの撮影が行われました。渡辺さんがコメントされたことは全て映像でフォローしておく必要があるので、かなり細かい部分まで撮影をされています。

夕方には学校から戻ったFさんのお嬢さんや私の友人が参加して、皆でお茶を飲んでいるシーンなどの撮影が行われました。私も友人の一人として撮影されたのですが、やっぱりどんな顔をしていいものやら分からないですね。映像を見るのが恐い・・。

何はともあれ、撮影は日が暮れる前に無事終了。ご協力および出演して下さったFさんとお嬢さんには心からお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

放送はテレビ朝日にて3月5日金曜日の朝5時(!)と早朝なのですが、BSやCSではもう少しいい時間帯に放送される他、関東圏以外では少し遅れて系列局から放送されるようです。その辺り、日時が近づいたら再度取り上げようと考えています。

2010.01.27
 2010.01.20
旭硝子のホームページ「Glass-Plaza」内の建築家紹介コーナー「Hello Architects」にコラムを書かせて頂きました。



以下のアドレスは1/20時点での新着情報を掲載したトップページのものです。トップページ変更後は、その下のアドレスから直接「Hello Architects」に入ってみて下さい。No.580「外部空間から作られた家」が私のコラムです。

https://www.asahiglassplaza.net/gp-pro/index.html

https://www.asahiglassplaza.net/gp-pro/column/hello/room/top49.htm



住宅について書いて欲しいとの依頼だったので、作品を紹介しつつ、現時点での住宅に対する自分なりの考え方をまとめてみようと思いました。

考えてみると、これまでの私の住宅作品はいずれも敷地内の最も魅力的と思われる部分をプライベートな外部空間としてまず確保し、その空間の魅力を最大限に享受出来るように居間などの居室を配置している、という点で共通する部分があります。

この点に関しては、今まで特別に自分の設計思想として意識したことはなく、むしろ自然な選択だったため、今回文章をまとめることで自らを再発見したように感じています。前回1/17のブログで取り上げたHPの建築思想面での書き直しも、今回の経験が大きく影響しています。

何はともあれ、現時点ではここに掲載された文章が私の住宅設計に対する考え方を最も良く伝えているので、出来れば多くの方々に読んで頂きたいと考えています。興味をお持ちの方は、是非ご覧になってみて下さい。



なお、「プロフィール」や「山本卓郎」をクリックして頂くことで執筆者のプロフィールも見ることが出来ます。



あと、簡単ではありますが、H-ORANGEやI-MANGOについての解説も載せてあります。HP改訂が完了するまでの間は、是非こちらをご覧下さい。

2010.01.20
 2010.01.17
HPを一部改訂する作業に取り掛かっています。中でも「Philosophy」の項目については、現在一時的に閉鎖して構成から書き直す作業をしています。



「Philosophy」では私の建築に関する考え方について短くまとめて書いていたのですが、以前から必ずしも十分に思うところを伝えられていないなと感じていました。

特にここしばらくは雑誌への寄稿やSHA-kenでの講演を通じて自分の建築哲学をコンパクトに説明する必要に迫られ、考え方や説明の方法を再検討する機会が何度かありました。また、実作の経験を重ねたことで多少考え方自体にも変化が生じているように感じています。

同時に、昨年12月1日のブログでも書いた通り各作品の説明も付け加えようかと思っています。今後一番近い作品の雑誌掲載は2/7発売のMODERN LIVING 3月号なので、それをご覧になった読者の方にも見て頂けるよう、発売に間に合わせたいですね。

2010.01.17
 2010.01.01
あけましておめでとうございます。

おかげさまで無事新年を迎えることが出来ました。旧年中は多くの方々から様々な形でお力添えを頂き、誠にありがとうございました。弊事務所を暖かく見守って下さる皆さんのご期待にお応え出来るよう頑張って行こうと思っておりますので、今年もよろしくお願い致します。

さて、今年最初の話題は年賀状です。



上は昨年お世話になった方々にお送りした年賀状です。

昨年末、八ヶ岳の山荘を代表して表現するためのアングルについて考察する機会があったのですが、その効果を確かめるために最新案のドローイングを作成してみました。山荘が完成した暁には是非この構図で写真を撮って頂こうと考えています。

実は今年から、年賀状の傾向を変えています。以下は昨年までの年賀状、事務所開設以来の4年分を並べたものです。それぞれ、その時点で手掛けていたプロジェクトの図面を意匠化しています。



左から順に2006年H-ORANGE最終案、2007年I-MANGO初期案、2008年F-WHITE中間案、2009年八ヶ岳山荘初期案、となっています。

基本的には葉書を六つの正方形に分割してその中に図面をはめこむスタイルで、材料が手元にあって楽なのと色で遊べるのが楽しかったので、アトリエ・ワン時代から6年間このスタイルで年賀状を出し続けていました。

色の選び方にはちょっと変なこだわりがあり、あまり見かけない組み合わせでかつ甘さと渋さや苦さを一緒に食わせるような微妙な感じを出したいと思っていました。振り返ると、2006年と2008年は比較的上手く行っているように思われます。2007年は地味すぎた・・。2009年は図面がマスに納まらなかったので二色にしたのですが、やはりちょっと物足りない感じです。

しかしながら、6年もやっているとマンネリ化は避けられません。だんだん色の組み合わせのインスピレーションも薄れて来た上、今後扱うプロジェクトが大きくなるにつれ(希望的観測)どんどんマスに納まりづらくなるであろうことが予想されたため、今年からシンプルなドローイングを用いることにしました。

これまでは単純なドローイングではヒネリがなくて受け手に面白く感じてもらえまいと思っていたのですが、いざ方針を変えてみると意外とこれくらいの方が分かりやすくていいのかな?という気もしています。取り敢えず、友人に批評してもらって、その意見次第で来年以降の方針を考えようと思っています。

2010.01.01
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