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2010.05.26 |
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現在、本業の傍ら「レインボーマシーン」と名付けたインスタレーション案の開発を(誰に頼まれたわけでもないのに)進めています。
上はそのCG画像です。高さ2mの彩色された細いポールが、10数メートルに渡って林立しているところだと思って下さい。
これが虹色に塗られているだけなら面白くもなんともないのですが、実はポールは白と三原色にしか塗られていません。
ポールに近寄ってみると、こんな感じです。
赤・青・黄の三原色に、白を含めた4本ワンセットのポールが、均等に何セットも並べて立てられています。やっていることはたったそれだけなのですが、これをちょっと離れて見ると虹模様が見えます。以下はその原理。
平面図で見ると、並べられたポールはこのようになっています。
このようなポールの列を、例えば矢印の方向から見るとしましょう。この場合、白いポールに遮られて青いポールは見る事が出来ません。見えるポールの色は赤と黄色、そして白ということになり、少し離れてみた場合にはそれらの色が混ざり合ってオレンジ色に見えます。
逆に反対側の斜め方向から見た場合、今度は赤いポールが遮られるため、見える色は青+黄+白=緑、ということになります。正面を見た場合も同様に、赤+青+白で紫色に見えます。
これら全体を空間のある一点から見た場合、以上のような現象が同時に見られることになり、全体の色はオレンジから紫、そして緑へ変化して行く事になります。白いポールに隠れるポールの色は視点からの位置関係が少しずつズレることによりなだらかに変化するため、色の変化はグラデーションとなって現れます。この色の変化が、全体として見た場合に虹のように見える、という寸法です。
如何でしょうか。このところ、他の人の作ったインスタレーションの作品を目にする機会が多かったため自分でも何か考えてやろうと思ったのですが、なかなか面白いアイディアにたどり着いたのではないかと思っています。
ただ、アイディアの性質上ある程度の大きさとポールの本数がなければ色の変化が分かりづらいため、これを現実のインスタレーションにするのはなかなか大変そうです。とりあえず、スケールを落とした室内用(?)の実証模型を作る予定、それも結構大変そうなのですが、ここでやると宣言してしまうことで自らを後に引けなくしようと思っています。どうなることやら。
2010.05.26 |
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2010.05.20 |
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昨年開催された「10th TILE DESIGN CONTEST」の入賞作品が、タイルメーカーDANTO社のカタログに掲載されました。
「10th TILE DESIGN CONTEST」に関しては、2009年の10月25日のブログで表彰式などの模様を既に取り上げていますので、良かったらそちらもご覧下さい。同じく10月1日のブログでは、受賞作であるH-ORANGEの、タイルの使い方に関するコンセプトの文章も載せています。
一応、今回のカタログ掲載でこの件に関してはひととおり終了、ということになります。編集作業などに携わって頂いた関係の皆様方、どうもありがとうございました。何度も校正させて頂いて申し訳ありません・・。
今回受賞対象となったH-ORANGEでは、「屋外と屋内の境い目をあいまいにするため、わざと屋内/屋外の境界に一致しないところで床材(タイル/フローリング)を切り替える」というディテール上のアイディアが盛り込まれています。
個人的には気に入っているアイディアなのですが、言わば演出上の隠し味であってタイルの使い方に関する派手な提案ではありません。にも関わらず評価の対象となったのは望外の喜びというか、地道に工夫をすればちゃんと気付いてくれる人もいるんだなあ・・という感じで、ちょっと勇気づけられたコンテストでした。今後も一般に向けてキャッチーであるだけでなく、玄人の評価にも耐えるような仕事を目指して行きたいなと思っています。
2010.05.20 |
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2010.05.05 |
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台湾の建築誌「IW家飾」にF-WHITEが掲載されました。
なかなかクールな装丁です。
余談ですが、「IW家飾」には今年10月頃に発売されるディテール特集にも取り上げられる予定、先日ディテール図面を書き上げて送りました。まだ少し先のことになりますが、楽しみです。
写真自体は毎度変わりません。そろそろ、違う写真でも出してみようかな・・。
タイトルをアップにして見ました。以前韓国の雑誌に載ったときには英語以外さっぱり分かりませんでしたが、今度は何となく何が書かれているか分かってしまいます。
こういう機会があると、やはり我々が漢字文化圏の一員だと言うことに改めて気付かされます。経済的にも文化的にも、日本はもっとこのアドバンテージを自覚して活用すべきではないかな・・。韓国も一時のハングル一辺倒から最近は漢字が復活して来ているそうですし、かつてそうであったように東アジア圏では筆談で意思疎通が出来るようになると楽しいだろうな、と思っています。
ところで驚いたのは、今回掲載された同じ号に義兄と姉の作品が掲載されていたことです。それも二つ。Alphaville(中国語表記阿爾伐城建築事務所)のHouse Twistedと、W-Window Houseです。
House Twistedはまだ私自身直接見てはいないのですが、Alphavilleの作品の中で個人的に最も好きなものの一つです。
旗竿状の敷地にクランクした細長い建物がゴロンと横たわっており、なんだか巨大な生き物が家並みのスキマに入り込んだような感じです。そういう意味では一見無造作に配置されたように見えるのですが、一方で建物自身が旗竿敷地を上手く分割し、意味合いの異なる二つの庭を作っているところを見ると周到な計算の存在が伺われます。平面形のクランクによって屋根の勾配が連続しないことを逆手にとって、そこから採光している技術は憎いばかり。旗竿敷地に対する回答は様々なものがありますが、このようにユニークでかつ意味のある形を提案した例はちょっとないのではないかな?と思っています。
もう一つの掲載作品、W-Window Houseは彼らの自邸です。私も京都へ帰省する際にはよく遊びに行きます。ミニマルな外観が印象的・・。この中で、姪たちをいじって遊びます。より詳しい説明や写真は、AlphavilleのHPでどうぞ。
http://www.a-ville.net/
というわけで、偶然とは言え今回めでたく初同時掲載ということになり、義兄と姉ともどもよろこんでおります。こういう機会は今後どんどん増やして行きたいものですね。頑張ろうと思います。
2010.05.05 |
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