2011.01.24
先日、一通のメールがスロバキアから届きました。



メールの送り主はスロバキアの建築学科の学生、Martin Kossuth君。写真を沢山添付して送ってくれました。

昨年辺りから、たまに「オマエの作品は好きだ!」みたいなメールが海外から届くようになったのですが(日本からは全然ない)、これはちょっと毛色が違っていました。要は「俺の作品を見ろ!」だったのですが、なるほどこりゃ見せたくなるのも分かる。



う〜ん、似てますね。



Martin君のメールによると、彼はこの住宅を「House XYZ」という課題のために作ったそうなのですが、提出の一日前にF-WHITEの写真をネットで発見し、衝撃を受けたのだとか。こういうのは、確かにあります。周りの学生からは、『アレってパクリじゃない?」とか、こっそり言われてしまう。意外と先生は不勉強なので知らなかったりする。



プランです。彼の説明によると、屋外と屋内の空間が混ざり合ったような感じをつくりたかったのだとか。



中身は結構ちがいますね。F-WHITEでは、中庭をななめにすることで中庭周囲の空間全てに居室として十分な広さを確保し、それらを廊下なしで相互につなぐというのがテーマです。

Martin君の解答では、結局空間を廊下と個室群に分割してしまっているので、斜めにしている意味があんまりないんじゃないかなあ・・という気がするのですが、それを英語で説明し出すと大変なので省略!頑張ってね、とだけ言っておきました。

何はともあれ、面白いものを送ってくれてありがとう。問題点については多分先生が指摘してくれるさ。今後とも、お互い頑張って行きましょう。

2011.01.24
  2011.01.11
ギリシャのデザイン紹介サイト「de | zine magazine」にF-WHITEが掲載されました。



トップページの画像です。「ECO WEEK」の横にありますが、う〜ん、目立たない・・。何故航空写真を使わない?なお、URLは以下の通り、上がトップページでその下がF-WHITE掲載ページになります。

http://www.dezine.gr/
http://www.dezine.gr/#901057/F-White





良かったら、ご覧になってみて下さい。今回は枚数に余裕があったので、結構新しい写真なんかも載せています。

なお、今回は新機軸として、Twitter・Facebook・mixiで掲載情報を流すということをやってみました。



Twitterはつい先日始めたばっかりで、はっきり言って使い方もよく分かっていません!そもそも何をつぶやいたらいいものやら・・。しかし、仕事の話ばっかりしているのもつまらないので、たまには意味のないことも(?)つぶやきたいなと考えています。興味のある方は良かったらフォローしてみて下さい・・。

http://twitter.com/#!/takuroyama

2011.01.11
  2011.01.01
あけましておめでとうございます。

おかげさまで我が事務所も無事新しい年を迎えることが出来ました。旧年中は多くの方々のお世話になり、まことにありがとうございました。今年も皆様にご助力頂きながらやっていくことと思いますが、よろしくお願い致します。

さて、年初の話題は例によって年賀状から。今年の画題は金沢の仮称I-HOUSEでした。夜景です。



I-HOUSEは敷地の三方が完全に隣家に取り囲まれており、建物の外観を見られるアングルが正面以外にありません。そこで正面からの顔が印象的なものになるように計画をしているのですが、これまでは主に朝方の正面外観のCGをプレゼンテーションに用いていました。

CG画像(2010年7月21日のブログ)

年賀状を書くに当たり、今年の絵はI-HOUSE以外にあり得ないと思っていたのですが、さすがにCGを絵に直しただけでは面白くありません。ちょっとだけひねりを入れて、夜景を描いてみることにしました。



こちらは玄関ドアの絵です。以前もブログに載せたものですが、今回思う所があり、ちょっと描き直してみました。



居間とダイニングキッチンの内観です。こちらは新しく描いてみました。

I-HOUSEは我が事務所にとっては今迄にない程「真っ白な」家になる予定で、これまでの作風とはちょっと違った空間表現が採用されることになります。そして極端に真っ白な内装は、これまでのドローイングの方法論では表現が難しく、真っ白で爽やかでありつつ立体的に見える屋内空間を描く事がなかなか出来ません。なんとか一枚描いたものの、正直イメージ通りとは言いかねる感じ・・。いずれ時間をみつけて描き直してみよう。



正面ファサード朝方の絵も描いてみました。屋外の絵は光と影の関係が明快なので、屋内にくらべて遥かに気楽です。夏の朝をイメージしてみました。

今回、まとめてI-HOUSEのドローイングを描いたのには、ちょっとワケがあります。実は事情によりI-HOUSEの敷地が変更されることになり、設計も再度やり直すことになってしまいました。新しい敷地はこれまでの敷地と全く条件が異なるため、計画自体もかなり違ったものにならざるを得ません。これまでの作業は一旦締めくくって、成果を目に見える形にしようと考えました。



これまでの計画は私自身もIさんご夫妻も気に入っていたため、非常に残念な気持ちで一杯です。その一方で、新しい敷地はより広く、どちらかというと私の設計の方法論を適用しやすい特性を持っており、そのような意味では決して後戻りとばかりは言えません。今は既にそちらに頭を切り替えて、アイディアの検討を始めています。

これまでのアイディアもこれで終わりと言うわけではなく、いずれまた適用出来るような条件の計画に出会えるのだろうと考えています。ル・コルビュジェも安藤忠雄も、なかなか実現しないアイディアを何十年も暖め続けていたようですしね。いずれ万を持して再びお見せ出来るよう、頑張って行こうと思います。

それでは、また今年もよろしくお願い致します。

2011.01.01
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