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2011.12.22 |
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11月のブログでもお伝えした、プリズミックギャラリーでのalphaville個展、12/16から始まりました。
http://www.prismic.co.jp/gallery/
会場では現在、龍のように複雑な形態をした4つのヴォリュームが浮遊して皆さんをお待ちしています。
これらのヴォリュームは非常にダイナミックな形ですが、実はどこにでも売っているA3サイズのケント紙を対角線でカットした三角形を基本ユニットとして形態が作られています。つまり生産性が良く、調達や加工の容易な部材を使っているにも関わらずとてもそうとは思えない動的な造形が可能になっているのがミソ。
そのつくり方には独自の方法論があるそうなのですが、空間幾何学的な話はここでは手に余るので割愛。ご興味のある方は、是非alphavilleホームページなどをご覧下さい。
http://www.a-ville.net/
ヴォリュームの表面には、これまでに彼らが手掛けたプロジェクトの模型がくっついていたり、図面が描かれていたり。それらによってヴォリュームは時には印刷媒体のように見え、時には内部のある空間、時には動的な地平線を持つ大地のようにも感じられます。見る側の想像力によって多様な解釈が可能な、想像参加型の展示と言うことが出来るでしょう。
上は組み立て前の部品を並べた状態。基本的なパーツがA3とその半分の三角形から出来ていることがよく分かる写真です。それにしても、よくここから作ったな・・。
オープニングパーティーにはお客様も多数来られ、盛況のうちに順調なスタートを切ることが出来ました。挨拶に立つ竹口健太郎と山本麻子、当日の主役に大きな拍手が送られているところです。
私自身は今回、東京在住の血縁者としてわずかながら設営準備のお手伝いをさせて頂きましたが、多くの方々とお会いすることが出来、多くのユニークな経験を得た貴重な数日間でした。学生時代や所員時代にも展示手伝いは何度もやっているのですが、自分も近々個展を行うだろうというつもりで準備をするとまた違ったものが見えて来ます。是非この経験を生かして、自分の設計思想を表現した自分らしい展示について考えようと思っています。
「primary structures」、プリズミックギャラリー・alphaville展は来年2/16まで。是非お立ち寄り下さい。
2011.12.22 |
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2011.12.12 |
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金沢に新しく開館した「鈴木大拙館」を訪問しました。
例によって打ち合わせのため訪れた金沢ですが、そろそろ紹介すべき名物も尽きて来たと思われた矢先に新しい名所が誕生しました。金沢出身の宗教学者・鈴木大拙を記念する施設で、美術館の名手・谷口吉生の手によるものと聞いては訪ねずにはいられません。打ち合わせを行ったIさんご夫妻は以前東京でやはり谷口さんの「法隆寺宝物館」にご一緒したこともあり、この機会に是非見に行こうということになりました。
いきなりクライマックスから。池の中に浮かぶ小堂型の建物、この記念館を代表する景観です。
全体の構成は非常に谷口さんらしいもので、静謐な外観とはうらはらに内部には劇的な別世界が用意されており、記念館を巡り歩いた観覧者は暗示されながらも隠されていた見せ場へと導かれます。やや暗めの展示空間を抜けると、そこには水と空と緑、そして白亜の小堂という外部からは想像も出来ない空間が待っていました。
この別世界感、さすがに谷口さんならでは。美しい風景だけが切り取られるよう、巧みに計画がされているのでしょう。機能を特に持たない水面にこれだけのスペース、これだけの資金を投入出来る点も含めて、設計者の実力をみせつける構成です。
小堂は壁面を真っ白なしっくいで塗られており、その清々しさも見所の一つです。下は目地のクローズアップ写真、しっくいの端正さを生かしたカッチリした角部分。金沢I-HOUSEもまた外壁にはしっくいを用いる予定で、是非このような切れ味を出したいと考えています。
ご一緒したIさんは美しい空間に非常に感銘を受けたようです。
私自身もその贅沢さや美しさを十分に楽しんだのですが、一方で谷口さんの実力と実績からすればこれくらい出来るのは既に分かっているという思いが脳裏をよぎったのも確かです。何か新たな発見が欲しかった、と考えるのは少し欲張り過ぎでしょうか・・。
いずれにせよ、21世紀美術館に加えて新たに「鈴木大拙館」が出来た事で、金沢はますます建築の訪ねがいがある街になりつつあります。微力ながら、I-HOUSEもそれらの一つとなることが出来るよう頑張りたいと思っています。
2011.12.12 |
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2011.12.01 |
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11月11日のブログで予告したHPアップデート、なんとか年内に仕上げることが出来ました。
今回の改良工事では、各作品に対する文章での説明を追加しています。HP内「WORKS」から、それぞれの作品をご覧になってみて下さい。
http://takuroyama.jp/
作品写真を開くと、その右下にtext表示のボタンが新設されているのがお分かり頂けると思います。
テキストの内容は、以前HP更新前に用いていたものを下敷きにしていますが、より分かり易くなるよう文章には改良が施されています。画像もカラー化して、建築の図面に馴染みのない方でも見やすいように工夫してみました。
今回工事の目玉は、なんといっても英語版テキストの導入です。英語版を作ればいいのに、というご指摘は以前から多く頂いており、こちらでも長らく懸案事項となっていました。
とはいえ作品全部のテキスト英訳はかなりの重労働でなかなか手を付けられずにいたのですが、最近ではこれまで様々な機会に書いた英語の文章がかなり溜まって来ていました。この機会に体裁を整えて、海外の方にも作品の意図を理解して頂けるようにページを開設してみました。
I hope they are understandable to foreign people as well.
今後、新しい作品やその説明も追加して、どんどんHPを充実させて行きたいと考えています。是非折りに触れて覗いてみて頂ければと思います。
2011.12.01 |
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