2012.08.31
山田憲明構造設計事務所の山田さんが、第7回日本構造デザイン賞を受賞されました。いつも弊事務所の構造設計を担当して頂いている縁から、私も表彰式に呼んで頂きました。



日本構造デザイン賞というと意匠設計の我々にはちょっと聞き慣れない賞ですが、元々は構造設計の大家・松井源吾を記念した松井源吾賞が所期の活動期間を終えたことを受け、歴代の受賞者が立ち上げた賞だそうです。設立の経緯からすると、松井源吾賞に相当する賞だと言っていいでしょう。松井源吾賞なら我々も知っている!山田さんは昨年のJSCA賞受賞に続き、二つ目のビッグタイトル獲得ということになります。



講評に立つ審査員、左から梅沢良三さん・手塚貴晴さん・乾久美子さん・小西泰孝さん。乾さんはつい先日、ベネチアビエンナーレの金獅子賞で話題になったばかりです。



表彰式に続き、記念の講演が行われました。上は昨年のJSCA賞受賞作品、「国際教養大学図書館棟」について説明する山田氏。この作品、私は海外の建築誌で初めて知ったのですが、まさか山田氏が構造をやっていたとは。



そして以下が今回の受賞作品、「東北大学大学院環境科学研究科エコラボ」のプレゼンテーションです。



東北大学の保有する山林からとれる杉を使用するというコンセプトのもと、小径の部材を組み合わせて構造を形成しています。さらにルーバーや手すりと言った、普通構造躯体とは見なされない部分まで構造部材の一部と見なし、それらを利用して風の圧力に対抗する仕組みを作り上げています。手塚さんが「建物の隅々までシームレスに構造設計が及んでいる」と評していましたが、まさしくそんな印象の建物でした。

それにしてもあのノリスケがこんな大活躍を見せるとは・・。

JSCA賞受賞の時も思いましたが,私と山田さんは大学時代には共に軽音楽部に所属していた長年の友人でもあり、往時を振り返ると本当に感慨深いものがあります。大学時代は彼が後輩でしたが、その後遅れて建築を始めた私にとって今では山田氏は大きな目標となっています。彼に早く追いつけるよう、自分も頑張らないと・・・決意を新たにした8月最後の一日でした。

最後に改めて、おめでとうノリスケ!

2012.08.31
 2012.08.16
山本卓郎建築設計事務所、ホームページの更新を行いました。「住まいの惑星」展およびそこで展示された作品をWORKSに追加しています。
http://takuroyama.jp/nl/mailmagazine01.htm



今回力を入れたのが「ブリッジの家」と「丸い中庭の家」の二つのプロジェクトです。「WORKS」からこれらのページに入ると右下にTEXTという項目があるので、その隣の日の丸マークを押して見て下さい。当該ページをPDFファイルにしたものが大きな画像で見て頂けます。



5月20日のブログでも触れましたが、「住まいの惑星」展ではメイン展示の他に雑誌の記事のような体裁でこれらのプレゼンテーションを作り、模型と共に展示してみました。結果的にはかなり好評であったため、意を強くしてHPにも同様のものを掲載してみています。



勿論、記事だけでなく模型写真もご覧頂けます。スケッチや文章と併せて、良かったらこちらも是非覗いてみて下さい。



なお、これらのプレゼンテーションをレイアウトしなおしたものが近々雑誌「住まいと電化」に取り上げられることになっているので、この件もまた改めて。こういうプレゼンテーションをどんどん書きためて、いずれ本にでもまとめてみたいと言うのがやや長いスパンでの目標の一つです。



その他、まだプレゼンテーションはありませんが未発表の「最小限中庭住宅」の模型も掲載してみました。いずれはこれらに対しても上記二作品と同様のものを作成し、さらには新しいプロジェクトをどんどん追加してHPを充実させて行きたいと考えています。

2012.08.16
 2012.08.05
ここしばらくOZONE個展の話題ばかりだったので、久しぶりで溜まった作品の掲載情報を。雑誌やWEBで取り上げられた中から幾つかピックアップして紹介致します。



上は韓国の建築専門誌「MARU」、F-WHITEが掲載されました。しかしどういうわけか、F-White Houseという名前が定着しつつあります。


もう一つはAECcafe、WEB上の建築紹介サイトです。



WEBでの掲載はよくあることなのですが、これは計画段階の仮称I-HOUSEの紹介。まだ実現していないプロジェクトが紹介されたのは初めてかな?今後こういう掲載を増やして行きたいですね。



もう一つこれも変わり種、開発中のプロダクト「World Trip」が雑誌「コンフォルト」8月号に掲載されました。他とまとめて掲載と聞いていたので、意外に大きな扱いでビックリ。



「World Trip」については本ブログ4月3日の記事をご覧下さい。現在、水面下にて開発作業が進行中。早く実物をお目にかけたいと思っています。

http://takuroyama.jp/blog/blog201204.htm

以上、やや変わった掲載の多い今回でしたが、やはり仕事をメディアに取り上げてもらえるのは嬉しいものです。次は秋頃に幾つかの掲載がありそうなので、その際にまたお知らせして行こうと思います。

最後にもう一つ、結局また話題が戻ってしまうのですが、建築ジャーナルの8月号にOZONE個展の記事が掲載されました。このくらいなら全文掲載も許してもらえるかな?



2012.08.05
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